不登校支援で大切なのは勉強ではない。「ROUTE理論」という新しい支援の考え方
「学校へ行けるようになること」がゴールではありません。
まず最初に、お伝えしたいことがあります。
もし今、このページをご覧になっている親御さんがお子さんのことで悩み、この記事にたどり着いたのであれば、それだけでも大きな一歩です。
きっと今まで、たくさん調べてこられたのではないでしょうか。
「不登校 対応」
「不登校 家庭教師」
「不登校 復学」
「不登校 親の接し方」
検索しても検索しても、出てくる情報はどれも似ています。
「焦らないでください。」
「寄り添ってください。」
「お子さんの気持ちを尊重しましょう。」
もちろん、それらは間違いではありません。
ですが、私は全国で多くの親子と関わる中で、ある疑問を持つようになりました。
「それだけで、本当に状況は変わるのだろうか。」
実際、多くの親御さんは十分すぎるほどお子さんに寄り添っています。
十分すぎるほど悩み、
十分すぎるほど考え、
十分すぎるほど自分を責めています。
それでも変わらない。
だから私は、今までの「寄り添う」という言葉だけでは説明できない支援が必要だと考えるようになりました。
そこでルートサポートが辿り着いたのが、
「ROUTE理論」
です。
これは学校へ戻すための理論ではありません。
勉強を教えるための理論でもありません。
親御さんとお子さんが、笑顔で未来を選べるようになるための考え方です。
ROUTE理論とは何か
ROUTE理論とは、
「親子が幸せになるために必要な5つの土台」
をまとめた、ルートサポート独自の支援理論です。
ROUTEには5つの意味があります。
R = Relationship(親子関係)
すべての土台。
O = Ownership(自分で選ぶ力)
親が決めるのではなく、お子さん自身が未来を選べるようになること。
U = Understanding(理解)
行動だけを見るのではなく、その背景を理解すること。
T = Trust(信頼)
親御さんがお子さんを信じること。
そして、お子さんも親御さんを信頼できる関係になること。
E = Experience(経験)
自信は言葉ではなく、経験からしか生まれない。
だから小さな成功体験を積み重ねることを大切にしています。
この5つは、どれか一つだけ頑張ればいいものではありません。
すべてがつながっています。
そして、その順番にも意味があります。
なぜ「親子関係」が最初なのか
ルートサポートでは、
勉強より先に親子関係を整えます。
これは、少し極端に聞こえるかもしれません。
ですが私は、
勉強が遅れることより、
親子関係が壊れることの方が、ずっと大きな問題
だと考えています。
例えば、こんなご家庭がありました。
「宿題やった?」
「今日は勉強する?」
「通信制高校も調べないと。」
「ゲームばっかりじゃダメ。」
親御さんは、お子さんの将来を思って言っています。
その気持ちは本物です。
でも、お子さんからすると、
「また怒られる。」
「また否定される。」
「どうせ分かってもらえない。」
そんな気持ちが積み重なっていきます。
すると、
相談しなくなる。
話さなくなる。
部屋から出なくなる。
そして親御さんは、
「もっと声を掛けなきゃ。」
と思います。
その結果、さらに距離が広がる。
これは誰が悪いわけでもありません。
親御さんがお子さんを大切に思う気持ちがあるからこそ起こる悪循環なのです。
だからこそ、最初に整えるべきなのは親子関係です。
R=Relationship(親子関係)
ROUTE理論の最初の文字は、
Relationship(関係)。
つまり親子関係です。
私は支援の中で、親御さんによくこんなお話をします。
「今、お子さんは親御さんを安心できる存在だと思えていそうですか?」
少し考えてみてください。
この質問に自信を持って「はい」と答えられる親御さんは、それほど多くありません。
もちろん、それは親御さんの愛情が足りないからではありません。
むしろ逆です。
愛情があるからこそ、
心配になり、
先回りし、
何とかしてあげたくなる。
でも、お子さんにとって必要なのは、
「正しいことを言ってくれる親」
ではなく、
「失敗しても味方でいてくれる親」
です。
親子関係が変わると、お子さんの表情が変わります。
会話が増えます。
相談が増えます。
笑顔が増えます。
そして、その変化が次の一歩につながります。
だからルートサポートでは、
勉強より先に、
生活リズムより先に、
学校より先に、
親子関係を支援します。
これがROUTE理論の出発点です。
O=Ownership(自分で選ぶ力)
親御さんに一つ質問です。
もし明日、お子さんが学校へ行ったとして、
「親に言われたから行った。」
これで、本当に解決したと言えるでしょうか。
私はそうは思いません。
一番大切なのは、
お子さん自身が「自分で選んだ」と思えること。
以下では、この「Ownership(自分で選ぶ力)」について、なぜルートサポートが最も重視しているのか、そして親御さんが無意識に奪ってしまいやすい「選ぶ力」をどう育てるのかを詳しくお話しします。
O=Ownership(自分で選ぶ力)
ルートサポートが最も大切にしている考え方があります。
それは、
「親御さんがお子さんの人生を変えることはできない。」
ということです。
厳しい言葉に聞こえるかもしれません。
ですが、これは決して親御さんを突き放す言葉ではありません。
むしろ逆です。
親御さんが一人で背負い込み過ぎなくていいという意味でもあります。
例えば、
「明日は学校へ行こう。」
「通信制高校の説明会へ行こう。」
「家庭教師を始めよう。」
親御さんが良かれと思って提案します。
しかし、お子さんの心の中に
「自分で決めた」
という感覚がなければ、その行動は長続きしません。
一度は学校へ行けても、
また動けなくなる。
一度は勉強を始めても、
また止まってしまう。
この繰り返しになってしまうケースを、私は何度も見てきました。
反対に、
お子さん自身が
「やってみようかな。」
と決めた行動は驚くほど強いです。
親御さんから見ると、
同じ「学校へ行く」という行動でも、
その意味は全く違います。
だからルートサポートでは、
答えを教える支援ではなく、
自分で答えを見つけられる支援
を大切にしています。
「選ばせる」と「放任」は違います
ここで勘違いしてはいけないことがあります。
Ownershipとは、
「好きにさせる」
ではありません。
放任でもありません。
例えば、
「勉強したくない。」
と言われたら、
「じゃあしなくていいよ。」
これでは、お子さんの未来を一緒に考えているとは言えません。
一方で、
「勉強しなさい。」
と命令するだけでも、
自分で選ぶ力は育ちません。
大切なのは、
選択肢を一緒に考え、
最後はお子さん自身が決めることです。
この違いはとても大きいのです。
親御さんが無意識に奪ってしまう「選ぶ力」
ここで一つ、
実際にあったご家庭のお話をします。
高校1年生のAくん。
半年以上学校へ行けていません。
お母さんは毎日、
「朝ご飯できたよ。」
「今日は行けそう?」
「プリントだけでも提出しよう。」
「通信制高校も調べてみよう。」
「カウンセリング予約しておいたよ。」
すべて愛情です。
お子さんを助けたい一心です。
ですが、Aくんが自分で決めたことは一つもありませんでした。
すると、
「どうしたい?」
と聞かれても、
「別に。」
しか返ってこなくなります。
なぜでしょうか。
それは、
決める経験を積めていないからです。
決めることを親御さんが代わりに続けるほど、
お子さんは
「誰かが決めてくれる。」
という状態になってしまいます。
もちろん、親御さんに悪気はありません。
むしろ責任感が強く、
優しい親御さんほど起こりやすいことです。
だから責める必要はありません。
でも、
今日から少しずつ変えることはできます。
U=Understanding(理解)
ROUTE理論の3つ目は、
Understanding。
理解です。
ここでいう理解とは、
「お子さんの言うことを全部受け入れる」
という意味ではありません。
行動の奥にある理由を理解しようとする姿勢
のことです。
例えば、
昼夜逆転。
ゲーム。
YouTube。
スマホ。
これだけを見ると、
「怠けている。」
と思ってしまうかもしれません。
ですが、
その行動だけを見ていても、
本当の原因は見えてきません。
ゲームをしている理由は何でしょう。
現実から逃げたいからかもしれません。
友達とつながれる唯一の場所だからかもしれません。
成功体験を得られる場所だからかもしれません。
安心できる時間だからかもしれません。
理由は一人ひとり違います。
だからルートサポートでは、
「ゲームをやめさせる」
ことを最初の目標にはしません。
そのゲームが必要になっている理由を探します。
原因が分からないまま行動だけ変えようとしても、
別の形で苦しさが表れるだけだからです。
「問題行動」はメッセージかもしれない
私が支援で何度も感じることがあります。
それは、
お子さんは言葉で助けを求められない代わりに、
行動でSOSを出していることがあるということです。
部屋から出ない。
暴言を吐く。
無気力になる。
ゲームばかりする。
これらは「困らせたい」のではなく、
「困っている」
というサインである場合があります。
もちろん、すべてがそうとは限りません。
ですが、その可能性を考えるだけで、親御さんの関わり方は大きく変わります。
「どうしてそんなことをするの?」
から、
「何があったのかな?」
へ。
この視点の変化が、親子関係を変える第一歩になります。
ROUTE理論は「原因」を探す理論です
世の中には、
「学校へ行けました。」
「勉強を始めました。」
という結果をゴールにする支援もあります。
もちろん、それも一つの正解です。
ですがルートサポートは、
結果だけではなく、
なぜ変われたのか。
そこを最も大切にしています。
根本が変われば、
結果は繰り返し生まれます。
しかし、
根本が変わらなければ、
一時的に良くなっても、また同じ悩みを繰り返してしまうことがあります。
だからROUTE理論では、
「今どうするか」だけではなく、
「これから何年も親子で笑って過ごせる関係をどう築くか」
という視点で支援を行っています。
T=Trust(信頼)
ROUTE理論の4つ目は、
Trust(信頼)です。
ここでいう信頼とは、
「何も言わずに見守ること」ではありません。
「何でも許すこと」でもありません。
「お子さんには、前へ進む力がある」と信じ続けることです。
不登校になると、親御さんはどうしても目の前の現実に目が向きます。
- 今日も起きられなかった。
- またゲームばかりだった。
- 学校から連絡が来た。
- 同級生との差が広がっている。
それだけを見ると、不安になるのは当然です。
ですが、お子さん自身も同じように不安を抱えています。
「このままでいいのかな。」
「みんなに置いていかれている。」
「親に迷惑をかけている。」
口には出さなくても、そう感じているお子さんは少なくありません。
だからこそ必要なのが、信頼です。
「あなたなら大丈夫。」
「急がなくても、一緒に考えよう。」
「困ったら何度でも相談していい。」
この安心感が、お子さんの「挑戦してみよう」という気持ちを育てます。
信頼は魔法ではありません。
しかし信頼の積み重ねは、お子さんの未来を支える土台になります。
E=Experience(経験)
ROUTE理論の最後は、
Experience(経験)です。
私は支援の中で、何度も感じてきました。
自信は、言葉では生まれません。
「あなたならできるよ。」
その言葉はもちろん大切です。
ですが、本当の自信は、
「できた。」
という経験から生まれます。
例えば、
- 朝10時に起きられた。
- 家族と一緒に食事ができた。
- コンビニまで一人で行けた。
- 家庭教師と30分話せた。
- 学校へ資料を取りに行けた。
一つひとつは小さなことかもしれません。
ですが、お子さんにとっては大きな一歩です。
その一歩を積み重ねることで、
「もう一度やってみよう。」
という気持ちが育ちます。
だからルートサポートでは、最初から大きな目標を押し付けません。
小さな成功体験を積み重ねながら、お子さん自身が「前へ進めた」と感じられる支援を大切にしています。
ルートサポートが目指しているもの
ここまで読んでくださった親御さんはお気づきかもしれませんが、
ROUTE理論には、
「学校へ戻す」という項目がありません。
これは、敢えて入れないようにしています。
もちろん、復学を目指すことが悪いわけではありません。
実際にルートサポートでは、復学を実現したお子さんもたくさんいますし、復学率も100%です。
ですが、復学は目的ではなく、結果の一つです。
もし学校へ戻れても、
親子関係が壊れてしまったら。
自分で選ぶ力が育たなかったら。
自信を失ったままだったら。
それは本当に、お子さんにとって幸せと言えるでしょうか。
私たちが目指しているのは、
「親子が笑顔で未来を選べること」。
これが、ルートサポートのゴールです。
以下は、ROUTE理論と一般的な支援を比較した表になります。
| 項目 | ROUTE理論 | 一般的な支援 |
|---|---|---|
| ゴール | 親子の幸せ | 復学 |
| 最優先 | 親子関係 | 勉強 |
| 主役 | 親子 | お子さん |
| 重視するもの | 主体性 | 行動 |
| 自信 | 経験から育つ | 励ましで育てる |
| 支援期間 | 復学後も伴走 | 復学で終了することも |
「今のままでいいのかな」と感じた親御さんへ
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
この記事を読んで、
「うちにも当てはまるかもしれない。」
そう感じられたのであれば、それだけでも大切な一歩です。
一方で、この記事だけでお子さん一人ひとりの状況に合った答えを出すことはできません。
不登校の背景は、ご家庭によって本当にさまざまです。
だからこそルートサポートでは、まず親御さんのお話を丁寧に伺うことから始めています。
無理に支援をおすすめすることはありません。
他社様のことも把握しているので、今の状況を整理し、お子さんに合った選択肢を一緒に考える時間として、初回無料相談をご利用いただければと思います。
以下もご覧になって参考にしていただけると幸いです。
親御さんが変われば、お子さんとの関わり方は変わります。
関わり方が変われば、お子さんの反応が変わることがあります。
その小さな変化が、未来を変える最初の一歩になるかもしれません。
ルートサポートは、その一歩を親子と一緒に歩む存在でありたいと考えています。
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