不登校と将来のひきこもりの関係性|不登校の長期化を防ぐために親御さんができること

お悩み相談 不登校支援について

「今は学校に行けていなくても、いつか本人がその気になれば大丈夫。」

そう考えている親御さんも、決して少なくありません。

そして、その考え方自体は間違いではありません。

不登校になったからといって、お子さんが将来ひきこもりになるわけではありません。

不登校を経験しながら、その後に進学したり、就職したり、自分らしい人生を歩んでいる方はたくさんいます。

だからこそ、親御さんには安心してほしい。

「不登校=ひきこもり」ではありません。

ただし――

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。

不登校とひきこもりには、無関係とは言えない関係性がある。

ということです。

この記事では、実際の数字を紹介しながら、

「不登校とひきこもりにはどれくらい関係があるのか」

「なぜ不登校が長期化すると将来が心配になるのか」

「親御さんは今、何をすればいいのか」

についてお話しします。


不登校のお子さんが、将来ひきこもりになるとは限りません

最初に、ここははっきりさせておきましょう。

お子さんが不登校になった。

だから、

「このまま将来ひきこもりになるのでは?」

と決めつける必要はありません。

むしろ、親御さんがそこを心配しすぎて、

「この子の人生はもう終わった」

「将来働けないかもしれない」

「一生家から出られないかもしれない」

と考えてしまうことのほうが、お子さんにとって苦しくなる場合があります。

不登校になった今だけを見て、未来まで決めつける必要はありません。

大丈夫です。

お子さんには、まだまだ未来があります。

ただ――

「大丈夫だから何もしなくていい」という意味でもありません。

ここが非常に重要です。


不登校とひきこもりには、実際に関係性があります

厚生労働省が公開している「ひきこもり対応ガイドライン」では、ひきこもりの相談事例3,293件について、不登校経験が調査されています。

その結果、

  • 小学校で不登校経験あり:11.4%
  • 中学校で不登校経験あり:31.6%
  • 高等学校で不登校経験あり:33.0%
  • 短大・大学で不登校経験あり:12.3%

となっています。

さらに、

小学校・中学校のいずれかで不登校経験があった人は33.5%。

そして、

小学校・中学校・高校・大学のいずれかで不登校経験があった人は61.4%。

という結果でした。

これは、

「不登校になった子どもの61.4%が将来ひきこもりになる」

という意味ではありません。

この数字は、

「ひきこもりの相談事例の中に、過去に不登校を経験していた人がどれくらいいたか」

を示したものです。

つまり、

「不登校経験とひきこもりには一定の関連性がある」

と考える材料にはなりますが、

「不登校になればひきこもりになる」

と証明する数字ではありません。

この違いは、親御さんにもぜひ知っておいてほしいところです。


では、なぜ不登校とひきこもりは関係するのでしょうか?

ここからが大切です。

不登校そのものが問題なのではありません。

問題になりやすいのは、

「人との接点が減ること」

です。

学校に行かなくなる。

友達と会わなくなる。

先生とも話さなくなる。

外に出る機会が減る。

生活リズムが崩れる。

「今さら学校に戻れない」と感じる。

「外に出るのが怖い」と感じる。

さらに家の中にいる時間が増える。

こうした状態が長く続けば、

「学校に行かない」

という状態が、

「社会との接点そのものが減っていく」

状態に変わってしまう可能性があります。

ここには注意が必要です。


「今は休ませてあげよう」は間違いではありません

ここで親御さんに言いたいことがあります。

お子さんが学校に行けなくなったとき、

「まずは休ませてあげよう」

と思うのは当然です。

むしろ、

「学校に行け!」

「みんな行っているぞ!」

「将来どうするんだ!」

と追い詰め続けるほうが良くない場合もあります。

だから、

「休ませる」

このこと自体を否定する必要はありません。

親御さんだって、

お子さんを苦しめたいわけではありませんよね。

本音では、

「この子が楽になってくれたらいい」

「笑顔になってくれたらいい」

「自分らしく生きてくれたらいい」

そう思っているはずです。

だからこそ、

「見守る」

という選択をする。

それは愛情から出た行動です。

決して間違った親御さんだから、不登校が長期化するわけではありません。


でも、「見守る」だけで時間が過ぎていませんか?

ここで少し厳しい話をします。

最初は、

「今月は休もう」

だったはずなのに、

気がついたら3か月。

半年。

1年。

そして、

「もう少し様子を見よう」

となっていませんか?

親御さんの中には、

「本人が動き出すまで待つしかない」

と思っている方もいます。

それも理解できます。

お子さん本人も、

「今は学校に行けない」

「自分はこれでいい」

「無理して行く必要はない」

と考えているかもしれません。

それは、お子さん自身が自分を守るための考え方でもあります。

だから、

「そんな考えは甘えだ」

と否定する必要はありません。

人間は苦しい状況になると、

「自分は間違っていない」と思いたくなる生き物です。

これは大人でも同じです。

仕事がうまくいかないとき、

「会社が悪い」

と思いたくなる。

人間関係がうまくいかないとき、

「あの人が悪い」

と思いたくなる。

行動できないとき、

「今はまだその時期じゃない」

と思いたくなる。

そうやって自分の心を守ります。

お子さんも同じです。

「学校に行かなくてもいい」

「家にいるほうが楽」

「今は無理だから仕方ない」

という考え方には、

自分自身を守る役割があります。

だから、まずは否定しない。

ここが大切です。


ただし、「納得できる理由」が行動を止めてしまうこともあります

問題はここです。

最初は自分を守るためだった考え方が、

いつの間にか、

「動かない理由」

になってしまうことがあります。

「今日は無理」

「明日から頑張る」

「もう少し元気になってから」

「今さら学校に戻れない」

「高校から頑張ればいい」

「大人になってからでもいい」

――。

一つ一つには、それらしい理由があります。

だからこそ怖い。

本人からすれば、

全部ちゃんとした理由なんです。

親御さんも、

「本人がそう言うなら……」

と受け入れてしまう。

そして時間だけが過ぎていきます。


本当に怖いのは「不登校」ではなく、「選択肢が減っていくこと」です

ここは、ルートサポートが特に大切にしている考え方です。

不登校になったことそのものを、

「悪いこと」

だとは考えていません。

でも、

時間が経つことで、お子さんが選べる選択肢が減っていくこと

は避けたい。

例えば、

学校に戻る。

別室登校をする。

短時間だけ学校に行く。

保健室から始める。

進路を考える。

学校生活をやり直す。

将来の仕事を考える。

こうした選択肢は、早い段階なら比較的考えやすい。

ところが、

「外に出ない生活」が何年も続いてしまうと、

学校だけではなく、

人間関係、

生活リズム、

勉強、

進学、

就職、

社会との接点――。

いろいろなものが一気に難しくなることがあります。

だからこそ、

「まだ大丈夫」と思える今の段階で考えてほしい。

そう思っています。


「みんなと同じ」が苦しい。でも「みんなと違う」のも怖い

不登校のお子さんには、複雑な気持ちがあります。

「学校に行きたくない」

という本音がある。

でも、

「友達にはどう思われているんだろう」

という不安もある。

「学校なんて行かなくてもいい」

と言っていても、

本当は、

「普通に学校へ行けたらよかった」

と思っていることもある。

「将来なんてどうでもいい」

と言いながら、

心の奥では、

「将来、ちゃんと働けるのかな」

と不安になっていることもある。

そして親御さんも同じです。

本音では、

「この子らしく生きてほしい」

と思っている。

でも建前では、

「本人の好きなようにさせています」

と言う。

周囲から、

「まだ学校行ってないの?」

と思われるのが怖い。

親戚に何か言われるのも嫌。

近所の目も気になる。

同級生の親御さんと話すのもつらい。

だから、

「うちはこれでいいんです」

と言いたくなる。

それも自然なことです。

親御さんだって、

認められたい。

否定されたくない。

「ちゃんと子育てしている親」と思われたい。

そんな気持ちがあって当然です。

だからこそ、

自分を責めないでください。


でも、親御さんが今動くことで未来は変えられます

ここで、少しだけ未来の話をしましょう。

もし今、

お子さんが不登校になっているとしても、

まだできます。

生活リズムを整える。

人との接点をつくる。

外に出る機会をつくる。

勉強を再開する。

学校との関係を切らない。

先生との接点を残す。

友達とのつながりを残す。

そして、

「もう一度学校へ戻る」という選択肢を残しておく。

これだけでも意味があります。

もちろん、すべてのお子さんが学校復帰を選ぶ必要はありません。

高校進学を選ぶ子もいる。

通信制高校を選ぶ子もいる。

フリースクールを選ぶ子もいる。

別の道を選ぶ子もいる。

大切なのは、

「学校に戻れなかった」のではなく、「自分で選べる状態」にすること。

です。


【よくある事例】「もう少し待てば」が1年になったAさん

ここで、よくあるケースを一つ紹介します。

※以下は特定の実在人物を紹介したものではなく、不登校支援で起こり得る状況をもとにした事例です。

中学2年生のAさんは、ある日から学校を休むようになりました。

最初は、

「疲れたから休みたい」

という程度。

親御さんも、

「今まで頑張っていたし、少し休ませよう」

と考えていました。

1週間。

2週間。

1か月。

Aさんは家で過ごすことに慣れていきます。

ゲームをしたり、動画を見たり、好きなことをしたり。

笑顔も戻ってきました。

親御さんは、

「元気になってきた」

と安心しました。

ところが、いざ、

「そろそろ学校に行ってみる?」

と聞くと、

「無理」

という答え。

さらに数か月が経ちました。

今度は、

「今さら学校に行ったら、みんなに何を言われるかわからない」

と言うようになりました。

そして、

「高校から行けばいい」

に。

親御さんも、

「高校からならまだ間に合う」

と考えました。

ところが、

高校受験が近づくと、

「勉強してないから無理」

となりました。

そして、

「通信制なら……」

と選択肢を変更。

通信制高校に入学したものの、

「人と会うのが怖い」

となりました。

ここまで来ると、

「学校に行くかどうか」

だけの問題ではありません。

人との接点をどう取り戻すか。

自信をどう取り戻すか。

生活をどう立て直すか。

という問題になっています。

もちろん、ここからでも変わることはできます。

人生が終わったわけではありません。

でも――

もっと早い段階なら、

もっと少ない負担で、

もっと多くの選択肢を残せた可能性があります。

これが、ルートサポートが

不登校を長期化させないことを重要視する理由

です。


「本人がやる気になったら」は、本当に正しいのでしょうか?

親御さんから、

「本人がやる気になったら動かします」

という言葉を聞くことがあります。

気持ちはよく分かります。

本人の人生です。

本人が納得して動くことが大切です。

でも、

「やる気が出たら動く」

という順番だけでは、なかなか動けないお子さんもいます。

なぜなら、

行動するから、

「少しできた」

「意外とできる」

「褒めてもらえた」

「楽しかった」

という経験が生まれるからです。

つまり、

行動→小さな成功→自信→次の行動

という流れもあります。

最初から、

「自信をつけてから学校へ行こう」

と考える必要はありません。

むしろ、

小さく動くことで自信を取り戻す。

その発想が重要です。


親御さんが「今」考えるべき3つのこと

ここまで読んで、

「じゃあ、うちは何をすればいいの?」

と思った親御さんへ。

まず、この3つを考えてみてください。

① お子さんは「休めている」のか「閉じこもっている」のか

家にいることだけを見て判断しないでください。

人との交流はありますか?

外には出ていますか?

生活リズムはどうですか?

勉強は完全に止まっていますか?

家族以外の人と話していますか?

「学校に行っていない」という事実だけではなく、

社会との接点が残っているか

を見てください。


② 今のお子さんは、選択肢を増やせていますか?

「学校へ行く・行かない」

だけで考えないでください。

例えば、

朝起きる。

着替える。

外に出る。

人と話す。

勉強する。

学校の先生と話す。

友達と会う。

教室以外の場所へ行く。

こうした一つ一つも、

未来の選択肢につながっています。

今すぐ学校復帰できなくてもいい。

でも、

未来の選択肢を増やす行動は始めてほしい。


③ 「このまま1年続いたら?」を想像してください

これは少し厳しい質問です。

今の状態が、

1か月続いたら?

半年続いたら?

1年続いたら?

そのとき、

お子さんはどうなっているでしょうか。

生活リズムは?

勉強は?

人間関係は?

学校との関係は?

進路は?

そして何より、

お子さん自身の「自分ならできる」という感覚はどうなっているでしょうか。

考えたくないですよね。

だからこそ、

今考えてほしいのです。


不登校への対応は「早ければ早いほどいい」のか?

必ずしも、

「不登校になったらすぐ学校へ戻すべき」

という単純な話ではありません。

お子さんによって、

必要な休養期間も違います。

学校復帰が適切ではないタイミングもあります。

だから、

「とにかく登校させる」

ではありません。

ルートサポートが考えるのは、

「お子さんの状態を見ながら、未来の選択肢を減らさないこと」

です。

休む。

でも、孤立させない。

学校から離れる。

でも、社会との接点まで全部切らない。

今は登校できない。

でも、

「もう二度と戻れない」

という状態にはしない。

このバランスが重要です。


ひきこもりになる未来を恐れすぎなくていい

ここまで読むと、

「じゃあ、不登校になったらひきこもりになるの?」

と不安になる親御さんもいるでしょう。

違います。

不登校になったお子さんが、

その後に学校へ復帰したり、

進学したり、

就職したり、

自分の人生を歩んでいるケースはたくさんあります。

だから、

不登校になった時点で未来を悲観する必要はありません。

むしろ、

「まだ間に合う」

と考えてください。

そして、

「今できることは何か?」

を考えてください。

ここが重要です。


それでも「様子を見る」だけになってしまうなら

親御さんが悪いわけではありません。

お子さんが悪いわけでもありません。

ただ、

親子だけで不登校を解決しようとすると、どうしても難しいことがあります。

親御さんには親御さんの感情があります。

お子さんにもお子さんの感情があります。

「行ってほしい」

「行きたくない」

「将来が心配」

「今は考えたくない」

「本人を尊重したい」

「でも、このままでいいの?」

こうした感情が家庭の中でぶつかります。

だから、

第三者に相談する意味があります。


ルートサポートは、「今」と「将来」の両方を考えます

ルートサポートでは、

単純に、

「学校へ行かせればいい」

とは考えていません。

お子さんの状態を確認し、

なぜ学校へ行けなくなっているのか。

何が壁になっているのか。

今、どこからなら動けるのか。

どうすれば人との接点を取り戻せるのか。

そして、

どうすればお子さん自身が未来を選べる状態に戻れるのか。

そこを一緒に考えていきます。

学校復帰が必要な場合には、

学校復帰を目指す。

学校以外の選択肢が必要なら、

別の道を考える。

大切なのは、

親御さんが一人で抱え込まないこと。

そして、

お子さんの未来を「今の状態」だけで決めないことです。


「まだ大丈夫」と思っている今だからこそ、相談してください

最後に、親御さんに一つだけ。

もし今、

「うちはまだ大丈夫」

と思っているなら、

それは悪いことではありません。

むしろ、

今だからこそ動きやすい可能性があります。

「もう手遅れかもしれない」

と思ってからではありません。

「このままでいいのかな?」

と思った今です。

「学校に戻れる可能性はあるのかな?」

と思った今です。

「このまま長期化したらどうなるんだろう?」

と思った今です。

そのタイミングで、一度専門家に相談してみてください。

相談したからといって、

必ず支援を受けなければいけないわけではありません。

学校復帰を強制するわけでもありません。

まず、

今のお子さんの状態を客観的に整理する。

それだけでもいいんです。

一人で悩み続けるより、

一度誰かに話してみる。

その一歩が、

お子さんの未来の選択肢を守ることにつながるかもしれません。


不登校の今は、お子さんの人生の「終わり」ではありません

不登校。

それは、

お子さんの人生の終わりではありません。

ひきこもりになると決まったわけでもありません。

ただし、

何もしないまま時間だけが過ぎれば、

選択肢が減ってしまう可能性はあります。

だから、

怖がりすぎなくていい。

でも、

先延ばしにもしない。

休ませてもいい。

でも、

孤立させない。

本人の気持ちを尊重していい。

でも、

未来の選択肢まで手放さない。

このバランスを、

ぜひ親御さんには大切にしてほしいと思います。

そして、

「うちの場合はどうなんだろう?」

と思ったら、

その時点で相談してください。

ルートサポートでは、初回無料相談を行っています。

「まだ支援を受けるほどではない」

という親御さんでも大丈夫です。

「何から始めればいいのか分からない」

という段階でも大丈夫です。

「学校へ戻れる可能性があるのか知りたい」

「このまま様子を見ていいのか不安」

「ひきこもりにつながらないために、今できることを知りたい」

そんな相談でも構いません。

大切なのは、

問題が大きくなってから動くのではなく、選択肢がたくさん残っているうちに動くこと。

お子さんの未来を、

今だけで決めないでください。

そして、

親御さんだけで抱え込まないでください。

まずは一度、ルートサポートにご相談ください。

「相談してよかった」と思っていただけるように、一緒にお子さんの未来を考えます。

初回無料相談は以下からお申込みください。

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