不登校のお子さんに通信制高校が合う場合・合わない場合の見分け方|進学前に親御さんが確認したいポイント

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不登校のお子さんにとって、通信制高校は「新しいスタート」になる

まず、最初にお伝えしたいことがあります。

通信制高校は、不登校のお子さんにとって、とても大きな可能性を持った選択肢です。

「毎日学校に通わなくてもいい」

「自分のペースで勉強できる」

「人間関係を一から作り直せる」

「高校卒業を目指せる」

こうした環境が、お子さんにピタッとはまることがあります。

実際、文部科学省の令和7年度通信制高校実態調査では、令和7年度の通信制高校入学者のうち、中学3年生のときに不登校だった生徒は44,461人、全体の57%でした。通信制高校が、不登校経験のあるお子さんにとって現実的な進路の一つになっていることが分かります。

だから、

「不登校になったから通信制高校に行く」

という選択を、私は否定しません。

むしろ、

「この子には通信制高校が合うかもしれない」

と考えることは、とても前向きなことです。

ただし。

ここからが大切です。


「通信制高校なら、うちの子も大丈夫」は本当でしょうか?

親御さんからすると、

「もう今の学校には行けない」

「高校だけでも卒業してほしい」

「通信制なら毎日通わなくてもいいみたい」

「本人も通信制高校なら行けそうと言っている」

こうなると、

「じゃあ通信制高校にしよう」

と思いたくなりますよね。

それは当然です。

ここまで学校に行けず、親御さんも悩み続けてきた。

だから、

「本人が行きたいと言っているなら、それでいいじゃない」

と思う。

これも自然な感情です。

親御さんは、お子さんを楽にしてあげたい。

お子さんも、今より楽になりたい。

だからこそ、

「通信制高校=正解」

と考えたくなることがあります。

でも、少しだけ立ち止まってください。

通信制高校は、

「学校に行かなくてもいい高校」ではありません。

通信制高校でも、添削指導、面接指導(スクーリング)、試験などを通して学習を進める仕組みがあります。高校卒業には原則として74単位以上の修得などが必要です。

つまり、

「今の学校が嫌だから通信制高校」

だけで決めてしまうと、入学後に苦しくなる可能性があります。

ここは、親御さんにぜひ知っておいていただきたいところです。


通信制高校が合いやすいお子さんの特徴

では、具体的に見ていきましょう。

もちろん、これは「絶対に合う・絶対に合わない」という診断ではありません。

あくまで、進路を考える際の目安です。

① 自分で予定を立てて行動できる

通信制高校では、学校によって違いはありますが、自宅で学習を進めたり、レポートを提出したり、決められた日にスクーリングへ参加したりします。

そのため、

「今日はこれをやろう」

「この日までにレポートを終わらせよう」

と、自分で行動できるお子さんは比較的相性が良いでしょう。

もちろん、最初から完璧である必要はありません。

親御さんの声かけで動ける。

予定表があれば動ける。

先生がサポートしてくれれば動ける。

こうした場合も十分可能性があります。


② 「学校そのもの」より「今の環境」がつらい

例えば、

「クラスの人間関係がつらい」

「担任の先生と合わない」

「今の学校の雰囲気が苦手」

「毎日同じ時間に登校することが負担」

というお子さん。

こうした場合、環境が変わることで気持ちが大きく変わることがあります。

今まで学校に行けなかった。

でも、

「通信制高校なら行ってみたい」

という気持ちが本人の中にあるなら、その気持ちは大切にしたいところです。


③ 「高校には行きたい」という本人の意思がある

これはかなり重要です。

親御さんが、

「高校だけは卒業してほしい」

と思っている。

でも、お子さん本人は、

「高校なんてどうでもいい」

と思っている。

この状態なら、学校の種類以前に、

「なぜ高校に行くのか」

を一緒に考える必要があります。

反対に、

「高校には行きたい」

「友達は作りたい」

「やりたいことがある」

「将来○○をしたい」

という気持ちがあるなら、通信制高校がその希望を実現するための選択肢になる可能性があります。


反対に、通信制高校が合わない可能性があるお子さん

ここも非常に重要です。

「通信制高校なら負担が少ない」

これは確かに魅力です。

でも、

負担が少ないことと、何もしなくていいことは別です。

ここを混同すると危険です。


① 「家にいれば何とかなる」と考えている

例えば、

「通信制なら学校行かなくていいんやろ?」

「家でゲームしてたら卒業できるんやろ?」

という状態。

これは少し注意が必要です。

通信制高校には、学校ごとに違いはあるものの、学習・レポート・スクーリング・試験などがあります。

つまり、

「毎日登校しなくていい」=「何もしなくていい」ではありません。

ここを理解しないまま入学すると、

「レポートが全然進まない」

「スクーリングに行けない」

「単位が取れない」

という問題につながる可能性があります。


② 今は「学校」以前に生活リズムが崩れている

例えば、

昼夜逆転している。

ほとんど部屋から出ない。

家族との会話もほとんどない。

何かを始めても継続できない。

こうした状態なら、

「通信制高校に入れば生活が変わる」

と考えるのは少し危険です。

高校を変えるだけでは、生活そのものの問題が解決しないことがあるからです。

むしろ、

「通信制高校に入ったけど、レポートができない」

「スクーリングにも行けない」

「また何もできなくなった」

となってしまうと、お子さん自身が、

「自分は何をやってもダメなんだ」

と感じてしまうこともあります。

これは避けたいところです。


「通信制高校が合わない=全日制高校に行くべき」ではありません

ここは、絶対に誤解しないでください。

通信制高校が合わない可能性がある。

だからといって、

「じゃあ全日制高校に戻りなさい」

という話ではありません。

選択肢は二択ではありません。

全日制高校。

定時制高校。

通信制高校。

高等専修学校。

高卒認定。

その他の学びの場。

そして、

今すぐ進路を決めずに、お子さんの状態を整える。

これも選択肢です。

文部科学省も、不登校のお子さんの学びについて、校内教育支援センター、学びの多様化学校、教育支援センター、オンラインなど、状況やニーズに応じた多様な学びの場を確保する方向性を示しています。

だからこそ、

「みんな通信制だから、うちも通信制」

ではなく、

「うちのお子さんには、どの環境が一番合うのか?」

を考えてほしいのです。


【実例】「通信制なら大丈夫」と思っていたAくんの場合

ここで、分かりやすいように実例を紹介します。

中学2年生から不登校になったAくん。

Aくんは、

「高校には行きたい」

と言っていました。

ただ、朝起きるのが苦手。

人間関係にも疲れている。

毎日決まった時間に学校へ行くことにも強い抵抗がある。

そこで親御さんは、

「通信制高校なら、Aにも合うかもしれない」

と考えました。

Aくん本人も、

「通信制なら行けそう」

と言いました。

「これで高校は大丈夫」

とみんなが安心したのもつかの間。

入学してしばらくすると問題が出てきました。

レポートを後回しにする。

提出期限を忘れる。

スクーリングの日に起きられない。

親御さんが声をかけても、

「あとでやる」

と言う。

そして、気がつけば提出期限が迫っている。

Aくんは、

「通信制なのに、なんでこんなにしんどいの?」

と言いました。

ここで初めて、

「Aくんは学校に行くことが嫌だったのか。それとも、自分で生活や学習を管理することも難しかったのか」

という問題が見えてきました。

これは、

「通信制高校が悪かった」

という話ではありません。

Aくんに必要だった支援と、学校選びが噛み合っていなかった

ということです。

逆に言えば、入学前にそこを確認できていれば、もっと違う選択ができた可能性があります。


親御さんが「通信制高校にする」と決める前に確認してほしい5つ

ここまで読んで、

「じゃあ、どうやって判断したらいいの?」

と思われた親御さんもいるでしょう。

そこで、最低限この5つを確認してみてください。

① お子さん本人は本当に通信制高校を希望している?

「親御さんが安心するから」ではありません。

「周りも通信制だから」でもありません。

お子さん自身はどうしたいのか。

ここを確認してください。

② お子さんは、自分から動ける場面がある?

「全部できるか」ではありません。

一部でもいい。

自分で起きる。

好きなことなら集中する。

約束を守れる。

興味のあることを調べる。

こうした「自分から動く力」があるかを見てください。

③ レポートや提出物を管理できそう?

通信制高校では、学習を進めていく必要があります。

「勉強ができるか」だけではありません。

期限を意識して動けるか。

ここが重要です。

④ スクーリングに参加できそう?

通信制高校でもスクーリングがあります。

学校によって頻度や形式は異なります。

だからこそ、

「週何日なら行けそう?」

「人が多い場所でも大丈夫?」

「電車に乗れる?」

「先生と話せそう?」

など、具体的に考えてみてください。

⑤ 「通信制高校に入れば不登校が解決する」と考えていない?

これが一番大切かもしれません。

通信制高校は、

お子さんを変えてくれる魔法の場所ではありません。

でも、

お子さんが変わっていくための環境になることはあります。

この違いを理解しておきましょう。


親御さんが迷うのは、当然です

ここまで読んで、

「うちの子はどっちなんだろう……」

と思ったかもしれません。

それでいいんです。

迷って当然です。

なぜなら、

通信制高校が合うかどうかは、学校の名前だけでは判断できないからです。

お子さんの性格。

今の生活リズム。

勉強への向き合い方。

人間関係。

本人の希望。

親御さんとの関係。

将来やりたいこと。

こうしたものを全部見ながら考える必要があります。

だから、

「通信制高校にすれば安心」

と急いで決める必要はありません。

一方で、

「不登校だから高校なんて無理」

と諦める必要もありません。

どちらも極端な考えなんです。


「今のままでいい」と思いたくなる親御さんへ

そして、親御さんに一つだけお伝えしたいことがあります。

もし今、

「もう本人が通信制って言ってるし、それでいいかな」

と思っているなら。

その気持ちを責める必要はありません。

ここまでお子さんのことで悩み続けてきた親御さんなら、

「これ以上失敗したくない」

「これ以上お子さんを苦しませたくない」

と思うのは当然です。

だから、

一番ラクそうな選択肢を選びたくなる。

それも親心です。

でも、

「ラクそうだから」

ではなく、

「お子さんが将来ラクになるためには、今どんな環境が必要なのか」

まで考えてみてください。

少し厳しいことを言います。

高校選びは、

「今のお子さんを安心させるため」だけにするものではありません。

3年後。

5年後。

その先。

お子さんが自分で人生を選べるようになるために、

今どんな経験を積むのか。

そこまで考えてほしいのです。


通信制高校を「逃げ道」にするのではなく「選択肢」にする

通信制高校は、逃げ道ではありません。

もちろん、今の環境から離れることが必要な場合もあります。

でも、

「逃げるための通信制」ではなく、「次に進むための通信制」

にできたら、意味が大きく変わります。

「人間関係をリセットしたい」

「自分のペースを取り戻したい」

「高校を卒業したい」

「将来やりたいことを見つけたい」

「大学や専門学校を目指したい」

こうした目的があるなら、通信制高校は非常に有力な選択肢になります。

反対に、

「何もしたくない」

「ずっと家にいたい」

「親御さんに全部やってほしい」

という状態なら、

通信制高校を決める前に、

まずお子さんが動き出すための土台を作ること

が必要かもしれません。


だから、進路を「今すぐ決める」前に相談してください

ここまで読んで、

「通信制高校がいいのか分からない」

「本人は通信制と言っているけど、本当に合うのかな」

「全日制に戻る可能性も残した方がいい?」

「高校に入ってからまた不登校にならないか心配」

そんな不安があるなら、

一人で決めないでください。

高校選びは、

「偏差値が高いか」

「学費が安いか」

「家から近いか」

だけで決めるものではありません。

「今のお子さんに、その環境が合うのか」

を見ることが大切です。

ルートサポートでは、不登校のお子さんについて、

「今、学校に戻すべきなのか」

「通信制高校を検討した方がいいのか」

「もう少し今の環境で様子を見た方がいいのか」

など、親御さんと一緒に整理しています。

もちろん、

通信制高校を勧めることが目的ではありません。

全日制への復学が適切なら、その可能性も考えます。

通信制高校が合っているなら、その選択肢を考えます。

大切なのは、

「お子さんにとって何が一番いいのか」

です。


迷っている今こそ、動いてください

最後に、これだけ覚えておいてください。

通信制高校が合うかどうかは、「不登校かどうか」だけでは決まりません。

「自分で動けるか」

「高校に行きたいと思っているか」

「学習を継続できそうか」

「スクーリングに参加できそうか」

「通信制高校に何を求めているのか」

ここを見てください。

そして、

「うちのお子さんはどうなんだろう?」

と思ったら、その疑問をそのままにしないでください。

進路は、後からでも変更できることがあります。

でも、

「もっと早く考えておけばよかった」

という後悔は、できるだけしてほしくありません。

親御さんが今、

「通信制高校にするべきなのかな……」

と迷っている。

それは、

お子さんの未来を真剣に考えている証拠です。

その気持ちは、そのままで大丈夫です。

ただ、

悩んで終わるのではなく、一度整理してみましょう。

ルートサポートでは、初回無料相談を行っています。

「通信制高校が合うのか分からない」

「高校進学そのものが不安」

「お子さんに何をさせればいいのか分からない」

という段階でも構いません。

決めるために相談するのではなく、決める前に相談してください。

お子さんの高校生活を、

「とりあえず通信制」

で終わらせるのか。

それとも、

「この子には、この環境が合っている」

と納得してスタートさせるのか。

その違いは、決して小さくありません。

まずは一度、親御さんの悩みを聞かせてください。

ルートサポートの初回無料相談は以下からお申込みください。

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