不登校でも勉強習慣は身につく?家庭学習を続けるコツ【前編】
「このまま勉強しなくて大丈夫なの?」
不登校のお子さんを支える親御さんから最も多くいただく相談の一つが、勉強についてです。
「学校へ行けていないから、どんどん遅れてしまう。」
「何か勉強しようと声をかけても嫌がる。」
「勉強する習慣がなくなってしまった。」
こうした不安を抱えるのは、ごく自然なことです。
実際、学校へ通わない期間が長くなるほど、親御さんは「今すぐ何とかしなければ」と焦りを感じやすくなります。
しかし、不登校支援を続ける中で感じるのは、
勉強習慣がなくなったお子さんでも、適切な関わり方によって少しずつ学ぶ姿勢を取り戻すケースは決して珍しくないということです。
反対に、良かれと思って続けた声かけが、お子さんをさらに勉強から遠ざけてしまうこともあります。
この記事では、不登校のお子さんが勉強しなくなる理由から、家庭学習を無理なく続けるコツまで詳しくお伝えします。
勉強しない=やる気がない、ではありません
まず知っていただきたいことがあります。
勉強しないからといって、
「やる気がない子」
というわけではありません。
例えば、大人でも仕事で大きな失敗をした日や、心が疲れている日は、新しい資格の勉強をする気持ちにはなりにくいものです。
お子さんも同じです。
学校生活で大きなストレスを抱えたり、人間関係に悩んだりすると、脳は「勉強」よりも「心を守ること」を優先します。
その状態で、
「勉強しなさい。」
と言われても、思うように体は動きません。
これは甘えではなく、心が疲れているときによく見られる反応です。
不登校のお子さんが勉強から離れてしまう5つの理由
① 心が疲れ切っている
学校へ行けなくなるまでには、多くの場合、さまざまな出来事があります。
友達とのトラブル。
先生との関係。
勉強へのプレッシャー。
周囲には見えなくても、お子さんは毎日たくさんのエネルギーを使っています。
そのため、まず必要なのは「勉強」ではなく「安心して休める環境」です。
② 「どうせ遅れている」という気持ち
一週間休んでも、勉強の遅れはわずかです。
しかし、一か月、二か月と経つにつれて、
「もう追いつけない。」
と思い込んでしまうお子さんもいます。
この状態では、一問解くことよりも、
「どうせ無理。」
という気持ちの方が大きくなります。
③ 成功体験がなくなっている
学校では、
テストで点を取る。
先生に褒められる。
友達と勉強する。
こうした成功体験があります。
しかし、不登校になると、それらを感じる機会が減ります。
すると、
「頑張っても意味がない。」
という感覚が少しずつ強くなってしまいます。
④ 何から始めればいいか分からない
例えば、
「勉強して。」
と言われても、
数学なのか。
英語なのか。
何ページなのか。
何分なのか。
分からないままでは、最初の一歩が踏み出せません。
実際には、「やる気がない」のではなく、「始め方が分からない」ケースも多くあります。
⑤ 親御さんをがっかりさせたくない
意外に思われるかもしれませんが、
勉強しないお子さんほど、
「親御さんを悲しませている。」
と感じていることがあります。
だからこそ、勉強の話題になるだけで部屋へ戻ってしまうこともあります。
これは逃げているのではなく、つらさから自分を守ろうとしている反応なのです。
家庭学習で最初に目指すべきもの
親御さんは、
「学校と同じくらい勉強してほしい。」
と思われるかもしれません。
しかし、最初の目標はそこではありません。
目指すのは、
「机に向かう習慣を取り戻すこと」
です。
例えば、
- 漢字を5分だけ書く
- 英単語を3つ覚える
- 計算問題を5問だけ解く
- 好きな本を10分読む
これでも十分です。
大切なのは、
「今日もできた。」
という経験を積み重ねることです。
支援現場でよくある変化
現在も支援しているお子さん(個人が特定されないよう内容を一部変更しています)は、初めて顔を合わせたときに、
「勉強なんてしたくない。」
とはっきり話していました。
しかし話を聞いていくと、実際には、
「分からない問題が増えて恥ずかしい。」
という気持ちが隠れていました。
そこで最初の一週間は、勉強を教えるよりも、雑談をしたり、一緒に好きな話をしたりする時間を大切にしました。
二週目には、
「5分だけならやってみようかな。」
という言葉が出ました。
そこから、
5分。
10分。
15分。
と少しずつ家庭学習の時間が増え、数か月後には、自分から勉強を始める日も出てきました。
もちろん、すべてのお子さんが同じように進むわけではありません。
それでも共通しているのは、
勉強習慣は”やる気”ではなく、小さな成功体験の積み重ねによって育つということです。
親御さんの声かけで変わることもある
同じ内容でも、伝え方によって受け取り方は大きく変わります。
あまりおすすめできない声かけ
- 「みんな勉強してるよ。」
- 「将来困るよ。」
- 「今日は何時間勉強した?」
- 「まだ始めてないの?」
どれも心配だからこその言葉ですが、お子さんは責められているように感じることがあります。
おすすめしたい声かけ
- 「今日は少しでも机に向かえたね。」
- 「昨日より続けられたね。」
- 「何か困っていることはある?」
- 「一緒に計画を考えてみようか。」
結果ではなく、過程を認めることが勉強習慣につながります。
後編では
後編では、
- 家庭学習が続く1週間モデル
- 学年別の勉強法(小学生・中学生)
- 家庭教師やオンライン学習は効果がある?
- 勉強習慣を定着させる5つのステップ
- 親御さんが避けたいNG行動
- 不登校支援を活用するメリット
- よくある質問(FAQ)
- 初回無料相談のご案内
まで詳しく解説します。
「うちの子の場合はどう声掛けしたらいい…?」
とお悩みの親御さんは、初回無料相談で一緒に解決策を見つけましょう。
後編はこちら
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