不登校の子どもに優しすぎるのはダメ?「何でも許すこと」が将来の不自由につながる理由
「うちの子には、できるだけ優しくしてあげたい」
そう思うのは、当然のことです。
学校に行けない。
朝起きられない。
勉強ができない。
外に出られない。
そんなお子さんを目の前にしたら、
「今は無理させなくていいよ」
「好きなようにしていいよ」
「学校のことは考えなくていいよ」
と声をかけたくなる親御さんも多いでしょう。
そして、その優しさによって、お子さんの表情が少し戻ってくることもあります。
笑ってくれた。
ご飯を食べてくれた。
親御さんに話しかけてくれた。
それだけで、
「これでよかったんだ」
と思えることもあります。
それは、とても大切なことです。
ただ、一つだけ考えてほしいことがあります。
その「優しさ」は、
本当にお子さんの将来を守る優しさになっていますか?
優しい対応が、いつも優しいとは限りません
少し厳しく聞こえるかもしれません。
でも、
何でも許すことは、必ずしも優しさではありません。
お子さんが嫌がるから、何も言わない。
お子さんが怒るから、要求を全部受け入れる。
お子さんが「学校に行きたくない」と言うから、学校のことを一切考えない。
お子さんが「勉強したくない」と言うから、勉強について何も考えない。
これを続けていると、
「お子さんの気持ちを尊重している」
ように見えます。
でも、場合によっては、
お子さんが苦手なことから逃げ続ける状態を、大人が固定してしまっている
可能性もあります。
ここは、親御さんを責めたいわけではありません。
むしろ逆です。
親御さんがそうしてしまうのは、
お子さんを苦しませたくないからです。
「うちの子がつらそうだから、もう何も言わない」
これは、とても自然な親心です。
たとえば、
「学校の話をすると、うちの子が嫌そうな顔をする」
「登校の話をすると、親子げんかになる」
「勉強の話をすると、部屋に閉じこもる」
そうなると、
「もう言わないほうがいいのかな……」
と思いますよね。
実際、言わないことで家庭の雰囲気が良くなることもあります。
親子げんかも減る。
お子さんも笑うようになる。
親御さんも少し楽になる。
「このほうがいいじゃん」
と思うかもしれません。
でも、ここで一度だけ立ち止まってください。
「今、楽になったこと」と「将来、お子さんにとって良いこと」は、必ずしも同じではありません。
ここが、今日一番考えてほしいところです。
【実例】「何も言わないほうがいい」と思った親御さん
中学生のお子さんが不登校になったご家庭。
最初は、お母さんも何とか学校に戻ってほしいと思っていました。
「明日は行けそう?」
「少しだけでも学校に行ってみる?」
「勉強はどうする?」
そう声をかけていました。
ところが、お子さんはどんどん不機嫌になっていきました。
お母さんは悩みます。
「うちの子を追い詰めているのかな……」
そして、
「もう学校のことは言わないようにしよう」
と決めました。
すると、親子げんかは減ります。
お子さんも少し笑うようになります。
お母さんは、
「これでよかったんだ」
とホッとしました。
ところが数か月後。
お子さんは、
- 昼夜逆転
- 外出の減少
- 人との関わりの減少
- 勉強への不安
- 将来への不安
を抱えるようになっていました。
お母さんは、
「何も言わずに見守るって、こういうことなのかな……」
と悩み始めます。
そこでルートサポートの初回無料相談にお申込みいただき、
ここで必要だったのが、
「もっと厳しくすること」ではなく、
「何でも許すこと」でもなく、
「お子さんの状態を見ながら、親御さんが適切に関わること」
とお伝えしました。
その後支援をご決断いただき、無事に復学しました。
支援を卒業されて、今は親子だけで毎日楽しく暮らせているようです。
「自主性に任せます」が、本当に自主性なのか?
不登校のお子さんを支援していると、
「学校からは『本人の自主性に任せましょう』と言われました」
という話を聞くことがあります。
もちろん、
お子さんの意思を尊重することは大切です。
お子さんの気持ちを無視して、無理やり動かすことが良いわけではありません。
ただし、
「本人の自主性に任せる」
という言葉には、注意したい部分があります。
たとえば、
「どうしたいかは本人に任せます」
と言われたとしても、
- 何をすればいいのか
- どんな選択肢があるのか
- どうすれば一歩進めるのか
- 誰がサポートするのか
- いつまでに何を確認するのか
が何も決まっていなければ、
「自主性」ではなく「放置」に近くなってしまうことがあります。
これは学校を批判したいわけではありません。
学校側にもさまざまな事情があります。
だからこそ、親御さんが確認してほしいのです。
「本人に任せる」というのは、具体的に何を任せるという意味なのか?
ここを曖昧にしないでください。
「自由にしていいよ」が、お子さんを苦しめることもある
自由は素晴らしいものです。
自分で選べる。
自分で決められる。
自分の人生を自分で生きられる。
これは、とても大切です。
でも、
自由には責任がセットになります。
そして、お子さんがまだその責任を背負える状態ではないとき、
「全部、自分で決めていいよ」
と言われることが、逆に苦しさにつながることがあります。
たとえば、
「学校に行くかどうかも自由」
「勉強するかどうかも自由」
「昼夜逆転しても自由」
「外に出なくても自由」
「誰とも会わなくても自由」
となったらどうでしょう。
最初は楽です。
誰にも怒られない。
何も強制されない。
好きなように過ごせる。
でも、その状態が長く続くと、
「自由なのに、どんどん不自由になっていく」
ことがあります。
自由すぎると、なぜ不自由になるのか
少し考えてみてください。
毎日、家から一歩も出なくなったら。
人と話す機会がなくなったら。
生活リズムが崩れたら。
勉強する機会がなくなったら。
失敗する経験も、挑戦する経験もなくなったら。
その瞬間は、
「楽」
かもしれません。
でも将来、
「外に出るのが怖い」
「人と話すのが怖い」
「何をしたらいいのか分からない」
「勉強が分からない」
「働くのが怖い」
となってしまったらどうでしょう。
自由にさせたはずなのに、
選択肢が減ってしまう。
これが一番怖いところです。
本当の優しさは「何でも許すこと」ではない
ここで、誤解しないでください。
「学校に行かせるべき」
と言っているわけではありません。
「甘やかしてはいけない」
と言っているわけでもありません。
休むことが必要な時期もあります。
何もしたくない時期もあります。
親御さんが受け止めることが必要な時期もあります。
それは間違いありません。
ただ、
「休ませる」と「何も考えずに放っておく」は違います。
「尊重する」と「何でも許す」も違います。
「見守る」と「放置する」も違います。
ここを分けて考えることが大切です。
親御さんが厳しくする必要はない。でも「大人の役割」は必要
では、どうすればいいのでしょうか。
答えは、
「怒ること」でも「禁止すること」でもありません。
親御さんが、
お子さんの将来を考えて、必要な環境を整えること
です。
たとえば、
「今は学校に行けなくてもいい。でも生活リズムは一緒に整えていこう」
「今は勉強が難しくてもいい。でも将来困らないために、できることを一つ探そう」
「学校に戻るかどうかは一緒に考えよう。でも社会とのつながりはなくさないようにしよう」
こういう関わり方です。
つまり、
お子さんの「今」を守りながら、お子さんの「未来」も守る。
これが大切です。
「嫌がるからやらせない」ではなく、「嫌がっても支える」
ここも大きな違いです。
お子さんが嫌がる。
だから、全部やめる。
ではなく、
お子さんが嫌がる。
だから、
「なぜ嫌なのか」を考える。
そして、
「どうすれば少しだけできるのか」を一緒に探す。
これが親御さんにできることです。
たとえば、
「学校に行きなさい!」
ではなく、
「学校の何が一番つらい?」
「教室は難しいけど、別室ならどう?」
「朝からは無理だけど、午後なら?」
「先生と話すのは嫌?それとも大丈夫?」
と、選択肢を細かくしていく。
いきなり100点を目指さない。
0から1をつくる。
これが大切です。
「みんなそうしている」に流されなくていい
親御さんは、周りの目も気になります。
「みんな学校に行っている」
「みんな普通に勉強している」
「みんな自分で進路を考えている」
「うちだけ遅れているんじゃないか」
そう思ってしまいますよね。
そして、
「ちゃんと育てている親だと思われたい」
という気持ちもあると思います。
それも、悪いことではありません。
人間ですから、
認められたい。
そう思うのは当然です。
だからこそ、
「学校に行かせなきゃ」
「勉強させなきゃ」
と焦ることがあります。
逆に、
「もう何も言わないほうがいい親なのかな」
と、優しい親であろうと頑張りすぎることもあります。
でも、本当に大切なのは、
周りからどう見えるかではなく、お子さんが将来どんな選択肢を持てるか
です。
「優しい親」と「お子さんの未来を考える親」は両立できます
ここまで読んで、
「じゃあ、私はもっと厳しくしないといけないの?」
と思った親御さん。
違います。
もっと厳しくする必要はありません。
もっと怒る必要もありません。
むしろ、
親御さんが自分を責める必要はありません。
これまで、
「うちの子がつらそうだから」
と受け止めてきた。
「これ以上苦しませたくない」
と考えてきた。
それは間違いなく、お子さんを大切にしてきた証拠です。
ただ、
これからは「今の楽」だけではなく、「将来の自由」も一緒に考えてみませんか?
という話です。
お子さんの「今」を守ることと「未来」を守ること
この2つは、対立するものではありません。
休ませる。
でも、孤立させない。
学校に行かない。
でも、社会との接点は残す。
勉強を休む。
でも、学ぶ機会はなくさない。
お子さんに選ばせる。
でも、選択肢を一緒に考える。
自由にする。
でも、必要なルールや生活の土台はつくる。
これです。
「何でもいいよ」ではなく、「一緒に考えよう」。
「好きにしなさい」ではなく、「あなたはどうしたい?」
そして、
「無理しなくていい」だけではなく、「じゃあ、今できることは何だろう?」
この一歩が、お子さんの未来を変えることがあります。
「優しくしたい」と思う親御さんほど、一度相談してほしい
親御さんが、
「うちの子を追い詰めたくない」
と思うのは当然です。
でも、
「何も言わないほうがいいのかな」
「本人に全部任せたほうがいいのかな」
「自由にさせたほうがいいのかな」
と迷っているなら、
一人で答えを出さなくて大丈夫です。
むしろ、迷っている今こそ相談してほしいと思います。
なぜなら、
「今のお子さんには何が必要なのか」
は、お子さんによって違うからです。
休むことが必要なケースもあります。
生活を整えることが必要なケースもあります。
外とのつながりをつくることが必要なケースもあります。
登校に向けて少しずつ準備することが必要なケースもあります。
だから、
「不登校だからこうする」ではなく、「うちの子だからこうする」
を考えることが大切です。
ルートサポートは「厳しくする・甘やかす」の二択にしません
ルートサポートでは、
「学校に行かせるか、行かせないか」
だけで、お子さんの状態を判断しません。
親御さんと一緒に、
「今のお子さんに何が必要なのか」
を考えます。
「何でも許してしまっている気がする」
「どこまで口を出していいのか分からない」
「見守っているつもりだけど、放置になっていないか不安」
「学校から『本人に任せましょう』と言われたけれど、本当にこれでいいの?」
「うちの子の将来が心配」
そんな悩みでも構いません。
そして、
「こんなことで相談していいのかな」
と思わなくて大丈夫です。
こんなことだからこそ、相談してほしいのです。
「優しいだけ」から、一歩進んだ関わり方へ
お子さんに優しくする。
それは、とても大切です。
でも、
優しいだけでは、お子さんの未来を守れないことがあります。
何でも許す。
何も言わない。
全部本人に任せる。
自由にさせる。
それが、必ずしもお子さんのためになるとは限りません。
そして逆に、
厳しくする。
怒る。
無理やり動かす。
それが正解でもありません。
大切なのは、
「今のお子さんに必要な関わり方」を見つけること。
今を守る。
でも、未来も守る。
休ませる。
でも、孤立させない。
尊重する。
でも、放置しない。
自由を与える。
でも、将来の選択肢まで奪わない。
これが、
「お子さんの未来を考えた優しさ」
なのではないでしょうか。
もし今、
「うちの子には、何をしてあげるのが正解なんだろう」
と悩んでいるなら。
その答えを、親御さんだけで抱えなくて大丈夫です。
ルートサポートの初回無料相談で、一緒に整理してみませんか?
「学校に行かせるべき?」
「休ませるべき?」
「もっと声をかけるべき?」
「見守るべき?」
そんなところからで大丈夫です。
大切なのは、
お子さんの「今」だけを見ることではありません。
お子さんの「これから」まで考えることです。
そして、そのために必要なのは、
厳しさでも、放任でもありません。
愛情を持って、適切に関わること。
今日からできることを、一つずつ一緒に考えていきましょう。
ルートサポートは、親御さんと一緒に考えます。
初回無料相談は以下からいつでもお待ちしております。