不登校復学支援ってそもそもなに?お子さんが学校に戻るために知っておきたいこと
「不登校の復学支援って、結局なにをするんですか?」
これは、ルートサポートにご相談いただく親御さんから、よく聞かれる質問の一つです。
「学校に行けるようにするってこと?」
「無理やり登校させるの?」
「カウンセリングとは違うの?」
「うちの子は、もう学校に戻れないんじゃないか……」
いろいろな疑問があると思います。
でも、最初にお伝えしたいことがあります。
お子さんが今、学校に行けていないからといって、未来まで学校に行けないと決まったわけではありません。
ここは、何度でもお伝えしたいところです。
不登校になった。
だから終わり。
そんなことはありません。
むしろ大切なのは、
「今の状態から、どうすればお子さんが次の一歩を踏み出せるのか」
を考えることです。
そのための一つの選択肢が、「不登校復学支援」です。
不登校復学支援とは?
簡単に言えば、
不登校のお子さんが、再び学校生活へ戻っていくための道筋を一緒に考え、必要な準備や環境づくりを支援すること
です。
ただし、
「明日から学校に行きましょう!」
と言って終わりではありません。
むしろ、そこだけを目標にしてしまうと、うまくいかないことがあります。
文部科学省も、不登校支援について「学校に登校する」という結果だけを目標にするのではなく、お子さんが自分の進路を主体的に考え、社会的に自立していくことを目指す必要があるとしています。
だからこそ、復学支援では、
- なぜ学校に行けなくなったのか
- 今のお子さんはどんな状態なのか
- 家庭ではどんな生活をしているのか
- 親御さんとの関係はどうなっているのか
- 学校との関係はどうなっているのか
- 勉強の遅れはどの程度なのか
- 友達との関係はどうなのか
- 朝起きることはできるのか
- 外に出ることはできるのか
- 学校に戻るなら何が必要なのか
こうしたことを一つずつ整理していきます。
つまり、
「学校に行けないお子さんを、ただ学校へ押し戻す支援」ではありません。
お子さんが学校生活へ戻っていくための条件を、一つずつ整えていく支援です。
「うちの子は学校に行きたくないんです」
ここで、親御さんが一度考えてみてほしいことがあります。
お子さんが、
「学校なんて行きたくない」
と言ったとします。
その言葉だけを聞けば、
「この子は学校に行きたくないんだ」
と思いますよね。
当然です。
親御さんからすれば、毎日一緒に生活しているお子さんがそう言っているのですから。
信じるのは当たり前です。
そして、
「無理に行かせたらかわいそう」
「本人が行きたくないなら、今は休ませたほうがいい」
と考える。
これも、お子さんを大切に思っているからこその判断です。
だから、親御さんが自分の対応を正当化したくなること自体は、決しておかしなことではありません。
むしろ自然です。
「自分は間違っていない」
と思いたくなる。
これは人間として普通の心理です。
ただし――
「今までの対応が間違っていない」ことと、「これからも同じ対応を続けるべき」ことは別です。
ここが、とても重要です。
「休ませてあげる」と「何もしない」は違う
不登校になったばかりの頃。
お子さんが疲れ切っている。
泣いている。
朝になると体調が悪くなる。
学校の話をすると苦しそうになる。
そんな状態なら、まず休ませることが必要なケースもあります。
これは当然です。
でも、ここから時間が経って、
1週間。
1か月。
3か月。
半年。
と学校から離れる時間が長くなっていったとき。
「今は休ませてあげよう」
だけで本当にいいのか。
ここは一度、立ち止まって考える必要があります。
なぜなら、不登校が長期化すると、学習の遅れや進路選択、社会的自立などへの影響も考える必要が出てくるからです。文部科学省も、休養という意味を持つ場合がある一方で、学業の遅れや進路選択上の不利益、社会的自立へのリスクにも留意する必要があるとしています。
だからこそ、
休ませるのか。
学校へ戻る準備を始めるのか。
別の学びの場を考えるのか。
専門家へ相談するのか。
今のお子さんに合った選択肢を考えることが大切です。
実例:最初は「このままでいい」と思っていた親御さん
ある中学生のお子さんのケースです。
最初の頃、親御さんは、
「うちの子は今、疲れているだけだと思います」
と話していました。
「無理に学校へ行かせるつもりはありません」
「本人が行きたいと思ったら行けばいいと思っています」
もちろん、その考えには理由がありました。
お子さんが学校へ行けなくなった直後は、本当に苦しそうだったからです。
だから親御さんは、
「今は休ませることが一番」
と考えていました。
ところが、1か月が過ぎ。
2か月が過ぎ。
3か月が過ぎても、状況がほとんど変わりません。
お子さんは昼頃に起きる。
ゲームをする。
動画を見る。
家からほとんど出ない。
学校の話をすると嫌がる。
親御さんも次第に、
「このままで高校受験は大丈夫なのかな」
「友達との関係はどうなるんだろう」
「このまま家から出なくなったら……」
と不安になっていきました。
でも、
「学校に行きなさい」
とは言えない。
言ったら悪化するかもしれない。
だから何も言えない。
そして親御さん自身も、
「今は本人の気持ちを尊重しているんだから、これでいいんだ」
と自分に言い聞かせていました。
これは、決して珍しいことではありません。
むしろ、多くの親御さんが経験することです。
そして、ここで大切なのは、
「親御さんが間違っていた」と責めることではありません。
その時点では、それが親御さんにとって最善だと思った。
それだけです。
でも、状況が変わったのであれば、対応も変えていい。
そこから、
「今のお子さんに必要なことは何だろう?」
と考え直していけばいいんです。
復学支援は「お子さんだけ」を変えるものではない
ここも誤解されやすいポイントです。
不登校になると、
「どうやったら、この子が学校へ行くんだろう?」
と考えますよね。
当然です。
でも、実際にはお子さんだけを見ても解決しないことがあります。
家庭での過ごし方。
親御さんとの関わり。
生活リズム。
学校との距離感。
勉強。
友人関係。
自己肯定感。
将来への不安。
こうしたものが複雑に絡み合っているからです。
文部科学省も、個々のお子さんの不登校になったきっかけや継続理由を把握し、学校や家庭、関係機関が連携しながら支援することの重要性を示しています。
だから、
「お子さんを変える」だけではなく、「お子さんを取り巻く環境を整える」
という視点が必要になります。
「登校刺激」は復学支援と同じなの?
ここもよく混同されます。
登校刺激とは、簡単に言えば、お子さんが学校へ向かうきっかけをつくるための働きかけです。
復学支援の中に、登校刺激という手法があります。
たとえば、
現状把握
↓
原因・背景の整理
↓
家庭での対応を見直す
↓
生活リズムを整える
↓
人との関わりを取り戻す
↓
学校との関係を整理する
↓
学校へ戻る準備をする
↓
復学する
↓
継続して学校生活を送る
完結にまとめるとこのような流れです。
もちろん、お子さんによって必要な段階は違います。
いきなり学校へ戻れるお子さんもいます。
反対に、外出するところから始める必要があるお子さんもいます。
だからこそ、
「不登校なら全員この方法」
というものではありません。
「学校に戻す」のではなく「戻れる状態をつくる」
ルートサポートが大切にしているのは、ここです。
学校に戻す。
だけではありません。
学校に戻れる状態をつくる。
これが重要です。
たとえば、
朝起きられない。
↓
寝る時間から見直す。
外へ出られない。
↓
少しずつ外へ出る経験を増やす。
人と話せない。
↓
まずは安心して人と話せる関係をつくる。
勉強が遅れている。
↓
必要なところから勉強を取り戻す。
学校が怖い。
↓
何が怖いのかを一つずつ整理する。
こうやって、
「学校へ戻る」という大きな問題を、小さな課題に分解していく。
これが復学支援の大きな役割です。
「みんな学校に行っているのに……」と焦ってしまう親御さんへ
これも、よくある気持ちです。
同級生は学校に行っている。
SNSを見ると、友達が楽しそうにしている。
学校からプリントが届く。
行事の予定を見る。
テストの日程を見る。
進路の話が出てくる。
そうすると、
「うちの子だけ止まっている気がする」
と思ってしまう。
「このままではまずい」
と焦る。
そして、焦れば焦るほど、
「学校に行ってほしい」
という気持ちが強くなる。
でも、お子さんにそれが伝わると、
「また学校の話か」
となる。
親御さんも、
「こんなに心配しているのに!」
となる。
お子さんも、
「自分だって苦しい!」
となる。
こうして、親子で苦しくなってしまう。
でも、ここにも出口があります。
それは、
「周りと比べる」ことを一度やめて、「今のお子さんがどこにいるのか」を見ることです。
みんなが学校に行っている。
それは事実です。
でも、
「みんなが行っているから、うちの子も明日から行ける」
とは限りません。
逆に、
「今行けていないから、もう戻れない」
とも限りません。
必要なのは比較ではなく、
現在地の把握です。
じゃあ、いつ復学支援を受ければいいの?
「もう少し様子を見たほうがいいかな」
そう考える親御さんも多いと思います。
もちろん、それも一つの考え方です。
ただ、
「様子を見る」
ことと、
「何もせず時間だけが過ぎる」
ことは違います。
もし今、
- 不登校が長期化している
- 朝起きることが難しい
- 外出する機会が減った
- 家族以外と話す機会がない
- 勉強の遅れが心配
- 学校との関係が薄れている
- お子さんが将来について不安を口にする
- 親御さん自身がどう対応すればいいかわからない
- 「学校へ行ってほしい」と思う一方で言えない
- 何をしても状況が変わらない
こうした状態なら、
「まだ大丈夫」と思い続けるより、一度専門家に相談してみる価値があります。
相談したからといって、必ず復学支援を申し込まなければいけないわけではありません。
相談した結果、
「今はまだ休む時期ですね」
となるかもしれません。
「家庭でここを変えてみましょう」
となるかもしれません。
「学校と一度話してみましょう」
となるかもしれません。
あるいは、
「復学を目指して具体的に動きましょう」
となるかもしれません。
大切なのは、
今のお子さんに何が必要なのかを知ることです。
復学支援は「最後の手段」ではありません
「専門家に相談するのは、もっと状況が悪くなってから」
と思っていませんか?
実は、逆です。
状況が悪化してから、
「もっと早く相談しておけばよかった」
となる親御さんは少なくありません。
もちろん、何か月経っていても遅すぎるということではありません。
ただ、
早い段階で現在地を知っておくことには大きな意味があります。
知らなければ、何をすればいいのかわかりません。
わからなければ、今までと同じ対応を続けることになります。
同じ対応を続ければ、同じ状態が続く可能性があります。
だから、
「相談する」=「何かに負ける」
ではありません。
むしろ、
「うちの子のために、今できることを知る」
という行動です。
ルートサポートの不登校復学支援
ルートサポートでは、
「学校に行けないお子さんを、ただ学校へ戻す」
という考え方ではありません。
お子さんの現在の状態を見ながら、
- お子さんとの関係づくり
- 家庭での対応
- 生活リズム
- 学習面
- 外出や社会との接点
- 学校との関係
- 復学に向けた準備
- 復学後の継続登校
などを、一つずつ考えていきます。
必要であれば、訪問によるサポートや家庭教師としての学習支援なども組み合わせながら、
「今できること」から始めていきます。
そして何より、
親御さんだけで抱え込まないこと。
これを大切にしています。
「うちの子はもう無理かもしれない」と思っている親御さんへ
最後に、これだけは覚えておいてください。
今、
「うちの子はもう学校に戻れないんじゃないか」
と思っていたとしても、
それは「今の状態」から見た未来予想にすぎません。
未来はまだ決まっていません。
今日学校へ行けない。
明日も行けない。
それでも、
来週は何かが変わるかもしれない。
来月は外へ出られるかもしれない。
数か月後には、人と話せるようになるかもしれない。
そして、その先に学校生活が待っているかもしれない。
もちろん、すべてのお子さんが同じ形で復学できるとは限りません。
だからこそ、一人ひとりを見る必要があります。
学校へ戻ることだけが人生のすべてでもありません。
でも、
「本当は学校に戻りたいのに、どうしたらいいかわからない」
というお子さんもいます。
「学校へ戻ってほしい。でも、どう声をかけたらいいかわからない」
という親御さんもいます。
その間に立って、
「じゃあ、今は何をすればいいのか」
を一緒に考える。
それが、ルートサポートの不登校復学支援です。
迷っているなら、まず相談してください
「復学支援をお願いするほどなのかな?」
「まだ相談するのは早いかな?」
「こんな状態でも相談していいのかな?」
大丈夫です。
むしろ、そうやって迷っている段階だからこそ、一度話してみてください。
相談した結果、
「今は焦らなくても大丈夫です」
とお伝えすることもあります。
逆に、
「今のうちに、ここは変えていったほうがいいです」
とお伝えすることもあります。
大切なのは、
親御さんだけで答えを出そうとしないことです。
「うちの子はどうしたらいいんだろう?」
その疑問を、そのまま持ってきてください。
ルートサポートでは、初回無料相談を受け付けています。
今のお子さんの状況を聞かせていただき、
「復学を目指すなら、今どこから始めるべきなのか」
を一緒に整理します。
何をすればいいのかわからない。
どう声をかければいいのかわからない。
このままでいいのか不安。
でも、無理に学校へ行かせるのも怖い。
そんな親御さんこそ、一人で抱え込まないでください。
「相談してみる」だけでも、状況を変える最初の一歩になります。
うちの子の未来を、
「このままなのかな」
で終わらせる必要はありません。
まずは今の状態を、一緒に整理するところから始めましょう。
ルートサポートの初回無料相談で、お待ちしています。