不登校で一番の懸念は「社会とのかかわり」がなくなること|学校や勉強だけを問題にしないで
「うちの子、学校に行っていないけど……大丈夫かな?」
そう心配している親御さんへ。
まず、安心してほしいことがあります。
お子さんが学校に行っていないことだけで、人生が決まるわけではありません。
勉強が遅れてしまったとしても、後から取り戻せることはあります。
受験だって、進路だって、やり直す方法はあります。
だから、
「学校に行っていない!」
「勉強していない!」
という一点だけを見て、必要以上に焦る必要はありません。
では、不登校で本当に気をつけたいことは何なのか。
ルートサポートが考える大きな懸念の一つは、
「社会とのかかわりがなくなってしまうこと」
です。
ここは、かなり大事なポイントです。
学校に行っていないことより「人とかかわる機会」がなくなること
学校という場所には、勉強以外にもたくさんの役割があります。
友達と話す。
先生と話す。
誰かと協力する。
意見がぶつかる。
仲直りする。
失敗する。
褒められる。
誰かに必要とされる。
自分の得意なことに気づく。
「自分も誰かの役に立てる」と感じる。
こうした経験を通して、お子さんは少しずつ、
「人と一緒に生きていくための基盤」
をつくっていきます。
もちろん、学校だけがその場所ではありません。
家庭教師でもいい。
習い事でもいい。
アルバイトでもいい。
地域活動でもいい。
趣味のコミュニティでもいい。
オンラインでの交流でもいい。
大切なのは、
学校に行っているかどうかではなく、社会との接点があるかどうか。
ここなんです。
「学校に行かない=問題」ではありません
ここは何度でも言います。
学校に行っていないことそのものが、すべて悪いわけではありません。
お子さんが学校という環境から離れることで、心が落ち着くこともあります。
無理をして通い続けるより、一度立ち止まったほうがいい場合もあります。
勉強だって、後から取り戻せます。
進路だって、いろいろあります。
だから、
「学校に行っていない=人生が終わった」
なんてことは絶対にありません。
ただし。
ここで一つだけ注意していただきたいのが、
「学校に行っていないこと」と「社会とのかかわりがなくなること」は、別問題です。
学校に行かなくても、社会とのつながりがあるお子さんはいます。
逆に、学校に行っていなくて、人とのかかわりもほとんどなくなっているお子さんもいます。
問題なのは後者です。
人とのかかわりがなくなると、何が起きるのか
最初は、
「学校に行かなくなって、楽になった」
ということがあります。
これは悪いことではありません。
朝起きなくてもいい。
嫌な人と会わなくていい。
授業を受けなくてもいい。
疲れなくていい。
家で好きなことができる。
「学校に行かないほうが楽」
そう感じるのは、当然のこともあります。
そして親御さんも、
「今は休ませたほうがいいのかな」
と考える。
これも自然です。
ところが、その状態が長く続くと、少しずつ変化が起こることがあります。
人と話す機会が減る。
外に出る機会が減る。
誰かから頼られる機会が減る。
褒められる機会が減る。
失敗する機会も減る。
成功する機会も減る。
すると、
「自分って何ができるんだろう?」
「自分なんて何もできない」
「人と会うのが怖い」
「どうせ自分には無理」
そんな気持ちにつながってしまうことがあります。
そして、
「何かをやってみよう」というエネルギーそのものが失われていく。
これが怖いんです。
自己肯定感だけではない。「自己効力感」が下がることにも注意
ここで、少し難しい言葉を使います。
自己効力感です。
簡単に言えば、
「自分なら、これくらいできるかもしれない」
という感覚です。
例えば、
「先生に質問できた」
「友達に話しかけられた」
「買い物に行けた」
「初対面の人と話せた」
「勉強を10分続けられた」
「誰かの役に立てた」
こういう小さな経験が、
「自分にもできる」
という感覚につながっていきます。
ところが、人とのかかわりそのものがなくなると、
「できた!」という経験を積む機会も減ってしまいます。
すると、
「どうせ無理」
「面倒くさい」
「何をやっても意味がない」
「もう何もしたくない」
となってしまうことがあります。
もちろん、すべてのお子さんがそうなるわけではありません。
でも、長期間社会との接点が少ない状態が続けば、こうした悪循環には注意が必要です。
実例:最初は「学校に行かなくても元気」だったお子さん
中学生のお子さん。
学校に行かなくなってしばらくすると、親御さんは少し安心しました。
以前は朝になると、
「学校行きたくない」
「しんどい」
と苦しそうだったからです。
学校を休むようになってからは、家で好きなゲームをしたり、動画を見たりして過ごしていました。
親御さんも、
「今は休む時期なんだろう」
と思っていました。
ところが、数か月経ったころ。
少しずつ変化が出てきました。
友達と連絡を取らなくなった。
外に出なくなった。
家族との会話も減った。
そして、
「何かやってみる?」
と聞いても、
「別に」
「面倒」
「やりたくない」
という返事ばかり。
親御さんはそこで初めて、
「学校に行っていないことより、人とのかかわりがなくなっていることのほうが心配なのかもしれない」
と感じました。
その後ルートサポートにご相談いただき、
「学校へ戻そう」
ではなく、
「まず誰かと会う機会をつくろう」
という結論を一緒に出しました。
最初は家庭教師との会話だけ。
勉強を無理にすることもしませんでした。
少しずつ会話が増える。
好きなことを話す。
一緒に勉強してみる。
できたことを認めてもらう。
その積み重ねの中で、
「ちょっと外に出てみようかな」
という気持ちが出てきました。
大切なのは、
いきなり学校に戻したことではありません。
社会との接点を、もう一度つくり始めたことです。
「放っておけば、そのうち学校に行く」は間違いなの?
ここも親御さんが非常に悩むところです。
「本人がその気になるまで待ちましょう」
という考え方があります。
これは、確かに大切な場面があります。
お子さんの気持ちを無視して、無理やり動かそうとするのは逆効果になることもあります。
だから、
待つこと自体が悪いわけではありません。
でも、
「何もしない」と「見守りながら環境を整える」は違います。
ここは分けて考えてください。
放っておいた結果、
「もう一度学校に行ってみよう」
となる可能性は、もちろんゼロではありません。
あります。
でも、
時間が経てば必ず自然に登校する、という保証もありません。
むしろ、社会との接点が少ない状態が長期化すると、
「人に会うのが怖い」
「外に出るのが怖い」
「今さら何を話せばいいのか分からない」
「勉強が遅れすぎて学校に戻れない」
など、新しい不安が積み重なってしまうことがあります。
最初は、
「学校に行きたくない」
だったのが、
いつの間にか、
「人に会いたくない」
になってしまう。
さらに、
「外に出たくない」
になってしまう。
そして、
「何もしたくない」
になってしまう。
ここまで進んでしまうと、最初の一歩はさらに大きくなります。
だからこそ、
「待つ」のなら、ただ待つのではなく、社会との接点を失わないための準備をしながら待つ。
これが大切だと、ルートサポートは考えています。
早めの対策=すぐ学校へ戻す、ではありません
「早めに対策しましょう」
と言うと、
「じゃあ、今すぐ学校に戻さないといけないの?」
と思うかもしれません。
違います。
ここは非常に重要です。
早めの対策とは、早く登校させることではありません。
早めに、
「社会との接点がなくなっていないか?」
を見ることです。
そして、もし接点がなくなっているなら、
できるだけ早く、小さな接点をつくる。
それでいいんです。
例えば、
「家庭教師の先生と話してみる」
でもいい。
「一緒にコンビニまで行ってみる」
でもいい。
「オンラインで誰かと話してみる」
でもいい。
「好きなことを通じて人とつながる」
でもいい。
「勉強を教えてもらう」
でもいい。
大切なのは、
お子さんが社会から完全に切り離された状態にならないこと。
そして、
「自分にもできる」
という経験を少しずつ増やしていくことです。
親御さんが「今は休ませよう」と考えるのも当然です
ここで、親御さんを責めるつもりはありません。
むしろ逆です。
親御さんは、
「これ以上、うちの子を苦しませたくない」
と思っているから、
「今は休ませよう」
と考えるんですよね。
「学校の話をすると嫌がるから、もう何も言わないほうがいいかな」
「うちの子が元気になるまで待ってあげよう」
そう考える。
その判断には、親御さんなりの理由があります。
だから、
「親御さんの対応が間違っていた」
と決めつける必要はありません。
ただ、
「休ませる」
から、
「社会との接点を保ちながら休ませる」
に変えることはできます。
ここが改善ポイントです。
今までの対応を否定する必要はありません。
今日から少し変えればいい。
それだけです。
「みんな学校に行っている」に苦しくならなくていい
親御さんは、周囲と比べてしまうことがあります。
「同級生は普通に学校へ行っている」
「友達は受験に向けて勉強している」
「うちの子だけ遅れている気がする」
そう感じる。
そして、
「何とかしないと」
と焦る。
でも、本当に比べるべきなのは、
「みんなと同じかどうか」ではありません。
「昨日より少し人と話せたか」
「一人で外に出られたか」
「新しい人と出会えたか」
「何か一つ挑戦できたか」
「自分にもできると思えたか」
です。
社会とのかかわりは、
一気に取り戻す必要はありません。
小さくていいんです。
むしろ、小さいほうがいいこともあります。
不登校の対応で本当に怖いのは「何も起きないこと」
学校に行かない。
勉強しない。
外に出ない。
人とも会わない。
家で一日を過ごす。
一日なら、何も問題が起きないかもしれません。
一週間でも、まだ分かりません。
一か月でも、すぐに大きな変化が出るとは限りません。
だからこそ、
「まあ、今は大丈夫か」
となりやすい。
でも、その間にも、
社会との接点が少しずつ減っているかもしれない。
そして、ある日突然、
「うちの子、前より何もしたくなくなっている……」
と気づく。
だから、
問題が大きくなってから動くのではなく、小さいうちに動く。
これが大切です。
じゃあ、何をすればいいの?
ここまで読んで、
「分かった。でも、うちの子の場合は何から始めればいいの?」
と思った親御さん。
そこが一番大事ですよね。
答えは、
お子さんによって違います。
だからこそ、いきなり
「学校に戻しましょう」
とは言いません。
「勉強しましょう」
とも限りません。
まず、
今、お子さんがどれくらい社会との接点を持っているのか
を整理します。
家族とは話すのか。
友達とは話すのか。
外には出るのか。
趣味を通じて人とかかわっているのか。
オンラインでは交流しているのか。
勉強はできそうなのか。
人と会うこと自体が負担なのか。
そして、
「今のお子さんなら、何ならできそうか」
を考える。
そこからでいいんです。
ルートサポートは「学校に戻す」だけをゴールにしません
ルートサポートが大切にしているのは、
お子さんが社会とのつながりを取り戻していくこと。
その先に、
「学校へ戻りたい」
という気持ちが出てくれば、復学を目指すこともできます。
「学校は今は考えない。でも勉強はしたい」
なら、家庭教師として学習をサポートできます。
「受験をしたい」
なら、受験対策を考えられます。
「まずは誰かと話すところから始めたい」
なら、そこから始めればいい。
つまり、
学校へ行くことだけが答えではありません。
でも、
社会とのつながりを失わないことは、とても大切です。
ここは何度でもお伝えします。
学校に行かなくてもいい。
勉強を休んでもいい。
立ち止まってもいい。
でも、
人とのつながりまで全部なくさなくていい。
「もう少し様子を見ようかな」と思った親御さんへ
もちろん、様子を見ることも選択肢です。
でも、その前に一つだけ考えてみてください。
「今の状態が、このまま半年続いても大丈夫そうですか?」
半年後。
さらに人と会わなくなっていたら?
外に出なくなっていたら?
「何もしたくない」がもっと強くなっていたら?
そのとき、
「もっと早く何かしておけばよかった」
と思うかもしれません。
もちろん、半年後からでも遅すぎるとは限りません。
人はいつからでも変われます。
ただ、
早い段階なら、小さな一歩で済む可能性があります。
だからこそ、早めに考えてほしいんです。
「学校へ行かせなきゃ」ではありません。
「何かしなきゃ」でもありません。
まず、
「社会との接点を一つつくれないかな?」
と考えてみてください。
スモールステップで大丈夫です
ここまで読んで、
「うちの子は、もう何年も家にいるから……」
と思っている親御さんもいるかもしれません。
大丈夫です。
何年経っていても、できることはあります。
ただし、
「明日から学校!」
ではありません。
最初は、
「人と話す」
だけかもしれません。
次は、
「一緒に勉強する」
かもしれません。
その次は、
「外に出る」
かもしれません。
そして、
「ちょっと学校のことを考えてみようかな」
となるかもしれない。
あるいは、
「学校ではなく別の進路を考えたい」
となるかもしれない。
それでもいいんです。
大切なのは、
お子さんの未来の選択肢を増やすこと。
そのために、
今、社会との接点を一つ増やす。
それが最初の一歩になるかもしれません。
一人で抱え込まないでください
「こんなことで相談していいのかな?」
そう思う必要はありません。
「まだ学校に戻るか決まっていない」
「勉強もできていない」
「本人は人と会いたがらない」
「何から始めればいいか分からない」
それでも大丈夫です。
むしろ、
何から始めればいいか分からないときこそ、相談してほしい。
ルートサポートでは、初回無料相談を行っています。
お子さんが一緒でなくても、まず親御さんだけで相談できます。
今のお子さんの状況を聞かせてください。
そして、
「学校に戻すべきなのか」
ではなく、
「今のお子さんに、どんな社会との接点をつくれるのか」
を一緒に考えましょう。
学校に行っていない。
勉強していない。
それだけで、お子さんの未来がなくなるわけではありません。
でも、
人とのかかわりがなくなり、社会との接点まで失ってしまうことは、できるだけ避けたい。
だからこそ、早めに。
大きなことをしなくていい。
まず一つ。
人とつながる。
誰かと話す。
何かをやってみる。
「自分にもできた」を一つ増やす。
その積み重ねが、
「また何かやってみようかな」
につながることがあります。
そして、その先に、
復学があってもいい。
受験があってもいい。
別の進路があってもいい。
お子さん自身が選べる未来を残しておく。
それが、今できる大切な支援の一つです。
「うちの子の場合、何から始めればいいんだろう?」
そう思った今が、相談するタイミングかもしれません。
ルートサポートの初回無料相談で、まず親御さんの話を聞かせてください。
何かを決めるためではなく、最初の一歩を見つけるために。
一人で悩み続ける前に、一度ご相談ください。
お申込みは以下から、いつでもお待ちしております。